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あさき 歌詞 蛹幸せを謳う詩この子の七つのお祝いに月光蝶赤い鈴雫神曲空澄みの鵯とつばめ予後の鐘猿の経極東史記/キョクトウシキツミナガラ...と彼女は謂う鬼姫虧兎に告ぐ鬼言集
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水霜に濡れた星に手をそえて
隣で眠るあなたの指に光を繋ぐ

豁然とある景色はさ揺らぎに
凍みる指に息吐くことさえ 溜息と紛う

指の先あやす 二羽の鳥の仲睦まじきよ
定まらぬ遠くを見て 滔々と揺れた

「ねえ 見て 手を握り返してくれるの」
嬉しそうに笑う あなたの手は
あえかなる波の花に散り行く 斑の雪

雀色時になって 迎えにいく蘖抱いて
すれ違う日々は木立に透ける

あと少し もう少しだけでいいですから と願う
蒼見えぬ木下闇 羽ばたく強さを

風の道抜けて 白日の二つに手を差しのべ 彼方
明かり瞬きてはじめて 人は笑い
幸せの意味に気付く

林立の光の木々
かき分けて見つけたものが
舞いきて擦れ逢う

広がっていく白 畳なわる羽が
吾子の声と昇る 静々
ただ手を握り 問わず語り
彩なす莞爾に花舞う

虚空の深い吐息にかき消されていく
篠突く雨去りし後
麗ら仰ぎ 人は知る
幸せの在り方を



※漢字の読みと意味
・空澄み(そらすみ)
・鵯(ひよ)
・豁然(かつぜん)・=今までふさがっていた眼界が急に開ける様子。(景色が展開することにも、突然悟りを開くことにもいう)
・紛う(まごう)・=紛れてよくわからない様子。
・凍みる(しみる)
・滔々(とうとう)・=勢いよく流れ、とどまる所を知らない様子。
・斑(はだれ)
・蘖(ひこばえ)・=切り株から出た芽。
・木下闇(こしたやみ)・=青葉の茂りがうっそうと夏日を遮って昼なお暗い樹木。
日照りの強い道から木陰などの暗い所に入ると一瞬まっくらに感じるさまもいう。
・林立(りんりつ)・=林の木のようにたくさん立ち並ぶこと。
・畳なわる(たたなわる)・=重なりあって連なる。
・吾子(あこ)・=自分の子
・莞爾(かんじ)・=いかにも満足げににっこり笑う様子。
・篠突く(しのつく)・=篠とは群生している細い竹のこと。細かい篠竹の密生したように、大粒の雨が激しい勢いで降るさまを例えた言葉。
・麗ら(うらら)
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